バングラデシュ南西部にあるジョソール市は、国内の85%の生花を生産する花の産地です。
現在、4000の事業者がこの地域に集積しており、ダッカやシレットなどの都市へ毎朝出荷されます。早朝に活気あふれる花卉市場を視察。花卉生産協会の協会長のアシャさんとお会いし、花産業のことを伺いました。アシャさんは女性起業家として、この花卉産業をリードしています。
この業界は年々成長しているそうですが、低温倉庫などの基本的な設備が無く、輸送手段も限られているため、都市の中間業者に安く買いたたかれ、農家の手取りは小さいとのこと。都市で100タカで売られているものを、10タカ~15タカで売らざるを得ません。また、この産業には、ほとんど政府や諸外国からの支援は無く、この生花市場も協会長の土地と資本で立ち上げたものです。
品質改良などの研究開発も、技術者が不在で付加価値のある花卉を生産することができません。出荷は、国内が100%で、輸出はしたいが、現況では難しいとのことでした。とはいえ、徐々に知られつつあり、最近では【 イギリスBBC放送 】がドキュメンタリー制作で、アシャさんを取材されました。これから徐々にバングラデシュの産業としての認知度が上がるでしょう。
バングラデシュ政府としても、これから力を入れていきたい産業だそうです。日本の企業のBOPビジネス、ソーシャル・ビジネスとして、取り組めば、画期的な外国企業のパイオニアになるはずです。[いまがチャンスです!!]