国内有数のノクシカタ(伝統刺繍品)メーカー「RONG」の経営者、MAYAさんにお会いしました。彼女は2010年に国内女性起業家大賞を受賞しています。女性が何をするにせよ難しいイスラムのこの国で、たった20歳の時に、家族や旦那に大反対される中起業し、18年間かけて約3000人を雇用するトップノクシカタメーカーへと成長を遂げました。同時に、雇用する約3000人の農村女性の地位向上に貢献しています。
ノクシカタといえば、この国では多くのNGOがプロジェクトを展開していますが、「私はビジネスが好き。お役所やNGOはダメ。」というのがMAYAさんの口癖。実際に、徹底した能力主義を取り入れ、5回検品して品質に達しないアウトプットは目の前で燃やしてしまうのだとか。逆に、腕を上げ、売り上げに貢献する職人にはボーナスを励む。消費者は、良い商品を求めている。だから、ボランティアでなくビジネスをしないと。ビジネスでやるから、良いものが作れて、買ってもらえて、会社が大きくなる。そうすることで、事業を継続でき、もっと多くの農村女性を雇用出来る。
〝ビジネスを通じて社会を良くする”。これがマヤさんが一貫して持ち続けている哲学です。「人から愛されたいなら、まずは良く働く事から始めないとね」そう言ってニコッと笑うMAYAさんは心から仕事を楽しんでいる風に見えました。
夢は世界展開。でっかいハートと強い信念を持ったMAYAさん。応援したいです!