ボリシャル市の中心街から車で50分、さらにそこから運河を下ること20分。僻地にあるハルタと呼ばれる小さな村は、農産物の流通革命を起こし、大きく成長しようとしています。 僻地にあるハルタ村は、農産物の生産という面では、多くのハンディを持っていました。まず、大きな消費地である都市から遠いため、卸売りのバイヤーが仕入れにきません。そもそも、都市部にどのような需要があり、何が売れ筋なのか情報もありませんでした。また、農産物の生産に必要な種や、農機具、肥料や害虫駆除薬も、業者が訪問して売りにこないので、品質の良いものを入手できないままでした。
従来、こうした農村に対する一般的なNGOの対応は、種や農機具を買い渡して不足を補い、民間事業者へ助成金を渡すなどの方法が主流でした。このような方法は短期的には効果があっても、プロジェクトが終われば、元の木阿弥になります。 ハルタ村では、流通システムそのものの改革に取り組んだ結果、3年間で売上が倍増しました、優良な種を都市部より入手できるようになったことで、品質が向上し、また品質の良い肥料や害虫駆除薬によって、コストを大幅に下げることもできたそうです。人々も、野菜も生き生きとしていた、ハルタ村でした!