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REPORT    2014/05/28

発想の転換!ローテクでハイリターンのエコ・ビジネス!

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今日は牛の糞から作り出した、高品質の肥料があると聞いて視察にやってきました。

農家の敷地に入ると、奥行き2メートル×横幅3メートルの小さな小屋がありました。小屋には大きなコンクリートの囲いが2つあり、その中に肥料が敷き詰められています。牛の糞から作られた肥料と聞いて匂いを心配しましたが、まったくの無臭で、肥料を触ると(コーヒーパウダー)のように非常にさらさらです。

10380254_706803662691050_728330072945366215_o肥料の作り方は至って簡単です。まず、牛の糞を集め、からし油のかす、カルシウムとミミズを混ぜ合わせ、コンクリートの囲いに敷き詰め、15日間待つだけです。見学した農家の場合、自分のところで飼っている牛から毎日25キロの牛糞を集めることができるそうで、コンクリートの囲い一つを埋めると、およそ150kgの肥料が製造できます。 牛糞は、体長1cm程の小さなミミズによって分解され、サラサラの肥料に生まれ変わります。

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このミミズはオーストラリアから輸入されており、最初のミミズは、NGOが無料で農民に配布しました。今は、各農家が自家で育てたミミズを他の農家に販売しているそうです。また、肥料に混ぜ合わせる、からし油かすとカルシウムは肥料の品質を向上させる良好な効果があると、裏ワザの秘訣を教えていただきました!

10285321_706804409357642_5337398598188839280_oこの肥料は、農民が卸売り、小売りの販売チャネルで販売しています。卸売りの場合、1ヶ月でおよそ4000円の売上げになり、2400円程度の利益が得られます。小屋の初期投資は8000円ほどで、4ヶ月で投資回収が可能だそうです。既に100件の農家がこの肥料作りに取り組んでおり、取組みが広がっている最中だそうです。 捨てればゴミの牛の糞から、お金を生みだす肥料ができる(発想の転換)が生んだ草の根エコ・ビジネスの成功事例です。

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