本日からバングラデシュ教育ビジネス研修プログラムが始まりました。
JICAバングラデシュ事務所で当地の教育事情のヒヤリングを行い、教育分野での革新を目指すソーシャル・エンタープライズ「Toru」と面談するなど、盛りだくさんの初日です。
中でも医療・工学系を目指す学生向けに数学と理科を中心に教えるバングラデシュでも有数の学習塾UDVASHを訪問し、熱心な教師と目をキラキラさせながら学習する生徒達に会えることができ、エネルギーをたくさん頂きました。この学習塾は創業者が大学1年の2000年に開業し、今や3万人の生徒を擁するまでに成長しています。
「教育は知識や能力を持つ人間を育てるためのものではない。人間の器をつくるものだ。」と話す32歳の創業者の教育方針は「自分で考えること、あきらめないこと、自信をもつこと、倫理観を持つこと」の4点。ただの暗記だけの学習を排し、自ら理解し、考える力を身につける為の工夫が随所にあり「学ぶことがとても楽しい」と口を揃えて言う生徒達の目の輝きがその効果を実証していました。 暗記中心が多いバングラデシュの教育の中で、「器」を育てる人間教育に力を入れる学習塾が、ビジネスとしても急成長している姿は、とても新鮮でした。